喪男道ログその5

萌える男考察その2〜共通幻想 [モテナイ漫画、書籍]
http://shrak.blog17.fc2.com/blog-entry-175.html
以下、該当記事と、そこに記載されたコメントをすべて転載します。

 萌える男考察その2〜共通幻想 [モテナイ漫画、書籍]


萌える男考察その1〜自我の保障」の内容を受けて
「共通幻想」という点について深く考えてみましょう。


同じ目的、理想を持った人間が一緒に居ると幸せ
違う目的、違う理想を持った人間が一緒に居ると不幸


これらの思想は我々でいえば「モテナイ男(喪男)」や
「オタク」というカテゴリを作って仲間意識を持ったり
する事と同じと言えるでしょう。
さらに拡大して考えれば、同一民族による
「国家」という集団も同じ様なものです。
似たもの同志で一緒に居ると安心で幸せなのです。
だから人は人種、思想、宗教、境遇、趣味といった
共通項でカテゴリを作り、その中に帰属して
精神の拠り所となる「同じ理想を持つ他者」と近しくなり
「違う理想を持つ他者」と距離を置こうとするわけです。
この論理で言えば実際はモテナイ男のように
「性別」というカテゴリ分けで関係を分断する事は
あまり意味が無い行為となってしまいます。
なぜなら「理想や目的が同じ」であれば、
男だろうが女だろうが同志と言えるからです。


ではなぜモテナイ男が「女は醜い」というような
女性を目の仇にするような発言を取りがちかというと
女性という種族はモテナイ男(ジェダイ派)と
理想や目的が相容れない存在である
と判断しているからでしょう。
さらに具体的に言えば、女性の中にはモテナイ男が
規定するような厳格な純愛主義者は存在しない、
居たとしてもとても男とつりあう程の人数が
存在しないという状況だからです。
これはオタク趣味についても言えるでしょう。
アニメが好きな女性が少ない云々という単純な問題ではなく、
「社会的に無価値でも、何かに熱烈に打ち込む楽しさ」を
理解、許容すると言う意味でのオタク(に理解ある)女性
が少ないと言うことです。
厳密には「少ない」と言うのは間違いかも知れません。
「私は純愛主義者ですし、オタクに理解がありますよ」と
声を上げて自己の理想を他者に伝えようとする女性が
少ないので我々から見ると「実際に少ない」と判断せざるを得ない。
そういった方が正しいのかも知れません。


つまり、モテナイ男と女性の確執の本質とは
モラリスト(純愛主義者)とDQN(エゴイスト)の
住み分けが出来ていない事かもしれません。


例えばモラリストしか居ないモラリスト村があったとします。
そこには男も女も全てがモラリストです。
もしも別の村であるモラリストDQNに虐められて人間不信なり、
異性不信になったとしてもモラリストしかいないモラリスト村に
逃げ込めばそこで友達も或いは恋人も安心して作れるでしょう。
なぜなら「モラリスト(同じ理想を持つ同志)」しか居ないのですから。
同志しか存在しないコミュニティなら他人を疑う必要はありません。


我々がなぜ他人を疑って心を閉ざしがちかと言えば、
相手が「敵(エゴイスト)」なのか「味方(モラリスト)」なのか
或いは「傍観者(一般人)」なのかそれが見分けが付かない。
敵も味方も傍観者も全てが一緒くたに同じ空間に
存在して常に臨戦態勢を強いられ気が抜けない。
こういう緊張状態に陥るからでしょう。
社会では仕事や学校などでこのような緊張を
強いられる場面が多々あります。
だからこそ、家族や友人と言う安心できる集団を別個に作り、
戦場と安息の地を切り分けして戦いの疲れを癒そうとするのです。


周囲の人間が敵なのか味方なのか見分けが付かないなら、
自分を確実に守る為には「全てが敵の可能性がある」
そういう戦場のような緊張状態で居る必要があります。
常に相手が敵である可能性を想定して行動を選択するわけです。
油断している状態で「敵」に付け込まれると、
財産や肉体や精神を略取される可能性が上がるからです。
具体的に言えば、やり捨てられる、貢がされる
癒し役のペットとして心をオモチャにされるといったところです。


ですから我々モテナイ男は「味方しか集まらないコミュニティ」
を作る事に躍起になってきました。
2chのモテナイ男板、しろはた、夏の葬列、この喪男道もそうです。
実際にモラリスト+モテナイなんていう稀少な属性を持った人間で
コミュニティを作ろうと思ったら現実社会では非常に困難です。
会社や学校で「貴方はモテナイですか?モラリストですか?」などと
聞いてまわるわけにはいきませんからね。
そういう意味でネット上とはそういったマイノリティの
コミュニティを形成するのに非常に便利なわけです。


「性モラルに対する女性のスタンス」の記事で書いたことですが、このように
モテナイ男の思想(同性異性に関係なくDQNと敵対する)に
共感する女性が居ない事に我々が怒るその裏には、
「折角、モラリストのコミュニティを作ったのになんで女は参加しないんだよ!!」
「結局、女には俺たちと同じ理想、同じ目的をもった奴なんて居ないじゃないか!!」
「もしも、同じ理想、同じ目的に共感するなら同志になれたかもしれないのに!!」
こういう落胆が隠されているのでしょうね。


敵も味方も分らないで殺気だっている相手と仲良くする為には
単に口だけで「味方だよ」というだけでは無意味です。
当然それだけでは相手は信用しないので、
態度や行動をもって「味方である」という証明する必要があります。
例えば、「武器を捨てる」、「仲良くしたい相手の敵対者に攻撃する」
などの手段を持って証明する必要があるのです。
そしてその証明の手段は自身へのリスクが高ければ高いほど効果的、
つまり「どれだけ身銭を切れるか」が証明には重要な訳です。


武器を捨てる=悪口を言わない、侮蔑しない
仲良くしたい相手の敵対者を協力して攻撃する=DQNを攻撃する
つまりはこういう事ですね。
特に後者は下手をすると女性仲間から村八分にされるという
リスクを背負っているので「味方である証明」にはうってつけです。
そしてモテナイ男は直接的にしろ間接的にしろ、女性に対して
俺たちの味方というなら武器を捨てろ、
俺たちの味方ならDQNを攻撃しろ
こういう風に味方である証明を求めたわけですが、
残念ながらこの証明に応じてくれた女性は皆無に等しい状況でした。
この「証明の拒否」こそが「女性が味方ではない事の証明」
そういう風に我々の多くは捉えてしまっているのです。




また、仮に男女が分け隔てなく仲良くできる理想的な
モラリストのコミュニティなどを立ててとしてもその維持には
かなりの問題があります(というかぶっちゃけ不可能に近い)
その理由については次の考察で示していこうと思います。




※追記※
この考察を読んだ同志の中には
「とうとう覚悟もひよったか!」と思う方も居るかも知れません。
ですが私は既に「女性」というだけで、理由なき嫌悪と怒りが
心の奥底からこみ上げてくる領域に達してしまっているので、
今後とも女性に譲歩した態度を取る事は一切無いと確約します。
あくまで「まだ完全な異性不信に至っていない若い喪予備軍」に対して
「こういう考えもあるよ」という意見を述べていると捉えて下さい。


糸冬       2005/11/11(Fri)  トラックバック(1) コメント(7) ▲




   ___   正月ナノニ ヨウカンノ アルバイト
 〜|('A`)|〜
   |__|
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コメント マンドクセ


    ○ ○ モッチモッチ
   ○ 'A`○
    ○ ○
  .c(,_uuノ
お邪魔します。足跡残させてください。


名前 : ☆*?゚⌒('-'*)⌒゚?*☆  URL 2005/11/11(Fri) 削除 ▲



個人的には、「味方だよ」と武器を捨てるだけではまだ信用できません
「僕はこんなキモメン・オタクとも付き合ってるんだよ〜」「こんなキモメン・オタクのために、いろいろ考えてやってあげてるんだよ〜」と、喪男をだしに使って他者の評価を上げようとする、姑息で超利己的な輩かもしれませんからね


名前 : ロサ・フェティダ  URL 2005/11/11(Fri) 削除 ▲



 
>私は既に「女性」というだけで、理由なき嫌悪と怒りが
心の奥底からこみ上げてくる領域に達してしまっている


ここを読んで激しく共感した
自分と同じ考えの人間と出会えるとは…!


名前 : 名無し  URL 2005/11/11(Fri) 削除 ▲



こんなのを拾いました。
そもそも女は男とは別の種であり、
思想の構造自体が違うそうです。




以下リチャード・ドーキンス著、利己的な遺伝子(ISBN4-314-00556-4)
より引用。


“多くの場合、雌は、なわばりをもたない雄とはつがいをつくろうとはしない。
それどころか、連れ合いの雄が闘いに破れ、別の雄がなわばりを手に入れると、
雌はさっさとその勝者のほうへ鞍がえしてしまうこともしばしば起こる。
一見貞節な一夫一婦制を示す種の場合ですら、雌は雄と個体的に結びつくというより、
むしろ雄の所有するなわばりと結婚するのかもしれないのである。”
以上。


ここから、[高級車に乗り換えるの法則]は遺伝学的に見て相当である事が
示唆されます。
つまり根本として雄と雌は異なる生物なのです。
そこに雄側の考えを訴えたとしても、雌側に受け入れられるとは考え難いでしょう。
例えばチンパンジーとヒトのゲノム差異が1.23%程度ですが、この差異によりこれだけの
構造的・行動的な差が生み出されるのですから、雄と雌の遺伝的差が極めて小さい
物であったとしても、それは無視出来るような差ではないでしょうね。
すなわち有性生殖を行う生物として、男女が対になった同一の種とすること、そして
基本的な思想の構造は同一とすることそれ自体が、誤った考えだと言わざるを得ないのかも
しれません。





DQNでなくとも女が喪男
思想を理解するのは難しいでしょう


名前 : ヌルポガッ  URL 2005/11/11(Fri) 削除 ▲



電波男」のアマゾンのカスタマーレビュー
にこんな記述があった


>電波男に反感を抱く人が
>どんな人間かも良く分かる(善悪にはあえて触れないが)


>利己主義を「肯定」し、他人と傷つけあう事が当たり前の
>(或いはそうでなければ都合が悪い)人間。
>恐らく彼らは利他行為や相互扶助に対しても
>懐疑的な目で見る。


>そう、電波男に極度の反感を抱くのは
>「エゴイスト」達なのだ。


女性の感想のほとんどが
電波男に極度の反感を抱いたということは・・・


電波男」や「萌える男」は
一種の踏み絵なのかもしれない


名前 : とおりすがり  URL 2005/11/11(Fri) 削除 ▲



どうしてそんなに女にこだわるのか


名前 :  URL 2005/11/12(Sat) 削除 ▲



萌と現実の折り合い
なんだかこのようなことを考えると
軽く絶望します。ワタクシpekeponと申します。
ワタクシも考えてみました。


現実の女も必死だけど,オタクも必死なのだ,と。
そして,その努力は「今のところ」交わるどころか
近づくことすらない。


本田さんはまだ,あきらめてないんですよね?


名前 : pekepon  URL 2005/11/13(Sun) 削除 ▲







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萌える男と自己認識
先日買った本田透氏の新刊、萌える男を読み終わりました。丸一日時間があると、何でも出来ますな。それでは簡単に紹介を。前半は電波男でも書かれていた「萌え」と「恋愛資本主義」の対立を基本に、より発展的に・より分かりやすく「萌え」とは何かについてから書か...

http://blog.drecom.jp/ckck/archive/351
  [たぶん毎日更新する日記]  2005/11/15(Tue)  ▲


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